January 23,
2006,
ユニバシティ・パーク--ペンステイトのエンジニアたちは、照明や高速室内ワイヤレス用途の白色LEDシステムが、中低電圧のBPL(power
line
grids)といっしょに使用すると、DSL、ケーブル凌ぐ伝送容量が実現でき、RFよりも安全な通信システムであることを実証した。 色のついたLEDは今では、デジタル時計、リモートコントロール、交通信号、その他のアプリケーションにたくさん使用されている。最近、白色LEDが市場に登場し、その小さな白色が白熱電球や蛍光灯に取って代わるのではないかと考えられている。 アナリストの中には、2012年までには白色LEDは60Wの電球以上に明るい光を出し、それでいて4本のDサイズ電池程度の消費電力しかいらないと予測するものもいる。日本の研究チームは、白色LEDは照明だけではなく、室内のワイヤレス通信用光源としても使えることがを最近提案している。 W.L.
Weiss電気工学教授、情報通信技術研究センタ長、Dr. Mohsen
Kavehradとその研究チームが示したのは、同チームの設計によるシステムでは、白色LEDをBPLとカプリングすると、1Gbps以上で安全なワイヤレス通信ができると言うことだ。この速度を上回るのは、現状ではファイバ以外には存在しない。 Kavehrad氏は、ペンステイトシステムで詳細を明らかにし、パフォーマンスのシミュレーションは論文「トリプルプレイブロードバンドアクセス通信用途ハイブリッドMV-LV電力線と白色LED」として、IEEEコンシューマ通信とネットワーキング会議で発表した。共同執筆者はPouyan
Amirshahj氏。 ペンステイトのシステムでは、白色LEDを、部屋ができるだけ一様に明るくなるように配置。LEDは部屋の電気系にプラグインしているので、電力線を介したブロードバンドデータ、音声もしくはビデオが、部屋の明かりで伝送され、どのワイヤレス受信器にでも届く。 「高速データ伝送では、光パスの違いが信号歪を引き起こす。この歪は、部屋の大きさやシステム構成に依存するところが大きい。しかし、システムが適切に設計されれば、この歪は最小化できる。例えば、われわれの提案したシステムでは、最悪でも、歪によって限界付けられるデータレートは1Gbpsだ」とKavehrad氏は語っている。 白色LEDは、このタイプのアプリケーションではまだ商用化されていないが、Kavehrad氏は必ず出てくると見ている。「白色LEDは2010年までは出てこないが、いずれ安価に手に入るようになる。将来、室内でローコストの明かりをつけると、同じ白色LEDの明かりでブロードバンドを受信できるようになる」と同氏は話している。
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